ABOUT

開催概要

和歌山県九度山町は、霊峰高野山へと続く道の起点に位置し、世界遺産や真田幸村ゆかりの史跡等、歴史遺産に恵まれた町です。

この地を舞台に、2016年、”町がまるごと美術館に”を掲げ「くどやま芸術祭」を開催しました。
以降、回数を重ね、2025年秋、第4回となる「くどやま芸術祭2025」を開催します。

今回は、これからのくどやま芸術祭また現代アートの未来を切り開く起点・岐点と考え、新進気鋭のアーティスト達とともに再出発いたします。

九度山の歴史遺産と現代アートが融合した異空間に触れていただき、みなさまにとって忘れられない、関わるすべての方々に楽しんでいただける芸術祭を目指します。

くどやま芸術祭 総合企画大西 高志

key visual

KVについて

空海の思想を纏い、
六大と向き合う

真言宗の根本にある「即身成仏」は、仏のように生き、心を清めることで誰もがこの身のまま仏になれるという教えです。
空海の唱えた即身成仏義では、「六大」「四曼」「三密」の三つの視点から悟りへの道が示されています。
六大は、地・水・火・風・空に精神を加えた六つの要素で、あらゆる存在の基盤とされます。
四曼は、悟りを視覚化したマンダラの構造です。
この「六大・四曼・三密」の思想が、真言密教の核となり、現代にも「存在とは何か」を問いかけます。

今回のキービジュアルは、空海が深く修行を重ねた九度山の文化と、その教えの根幹である「六大」の概念をもとに構成されています。
地・水・火・風・空・識 という六つの要素を、衣装と動きで表現し、空海が説いた宇宙の構造を視覚的に再構成しました。
布をまとった身体の動きは、「身・口・意」の三密の実践を象徴しています。
見る人がそれぞれの身体性と重ね合わせながら、仏教的世界観に触れる導線となることを意図しています。

衣装について

右腕を長く伸ばした造形は、自然により制御できない部分をあえて露わにし、身体の限界を超えた動きやエネルギーを可視化しています。
動きとともに変化する布のかたちは、身体と布が一体となって空間に作用することを意図しています。

頭頂の結び目は、慈尊院の弥勒仏坐像に見られる螺髪 に着想を得ており、信仰と造形を交差しています。
左肩から斜めに掛けた布は、僧侶の袈裟に由来しています。
これはインドの風習に起源をもち、神聖な布で不浄を覆い、身体を護るという意味を持っています。
衣を用いて身体の一部を隠しながら、動きと共に布が表情を変えることで、視覚と信仰の間に新たな解釈の余地を生み出しています。

動きについて

本作の身体表現は、六大の性質に沿って構築 されています。
「地」は堅く、直線的で硬質な動きを特徴とし、水平や垂直、鋭く尖ったラインを示します。
「水」は湿り気を帯び、波や揺らぎ、煌めきのある柔らかく穏やかな質感を持ちます。
「火」は暖かさと勢いを併せ持ち、曲線的で上昇感のある滑らかでスピーディーな動きを表します。
「風」は広がりと動きを持ち、全体を包み込むように漂い、流れるような軽やかさがあります。
「空」は無碍であり、時間や空間の制約を超え、音や物理的な束縛から解放された浮遊感を生み出します。
「識」は了別の性質を持ち、意識による認識や対象の識別を反映した止めや方向性、好奇心を伴う繊細な動きを示します。
「無碍」とは障害のない状態を意味し、自由に流れる動きを指します。
「了別」は意識による認識や対象の識別を表し、動きに意図や思考の働きを感じさせます。
これらの性質は特定の型にとどまることなく、有機的に変化しながら空間に呼吸のように流れ込みます。

パフォーマンス:岡村渉
撮影:西田優太
ディレクション:株式会社AND SPACE

くどやま芸術祭2025

開催期間

2025年9月14日(日)〜10月26日(日)

原則、会期中は無休での開催となります。
ただし、店舗・施設内での開催は、各店舗・施設の営業日のとおりです。

時  間

10:00〜16:00

店舗・施設内での展示は、各店舗・施設の営業時間のとおりです。

料  金

無料

会  場

「真田のみち」商店街を中心とした“まちなかエリア”の各所
「慈尊院」「丹生官省符神社」を中心とした“世界遺産エリア”の各所

アクセス

南海電鉄高野線「九度山駅」
難波駅より約65分

開催内容

まちなか展示

(1)招待作家展:現代アート作家による個展
(2)公募作家展:公募で決定した作家によるショーウィンドウ展示
(3)町企画事業【九度山八景絵画展・九度山百景絵画展ほか】

週末イベント

(1)オープニングイベント
(2)まちなかライブペイントフェスタ
(3)世界遺産ナイトビュー

OPEN CALL

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